ちょっと薄めですが、内容は悪くありません

音楽鑑賞の副読本として、
中古商品でお安く購入。
グスタフ・マーラー作品の解説書。
マーラーの生涯と芸術、
各交響曲の楽曲解説、
歌曲の解説、
さらに略年表や作品リストやなどの付録という構成になっている。
前半のマーラーの生涯と芸術及び各交響曲の楽曲解説は門馬直美、
歌曲解説は大崎滋生という2人の分担によって執筆されている。


個人的にはもう少し量があることを期待していたのだが、
要所でスコアを引用した説明が行われており、
やはり参考にはなる。
また、
それ以外の情報、
例えば、
ハ短調の交響曲第2番「復活」においては当初マーラーが各楽章の内容を説明するために出版した表題的な文章からの引用も適時加えてある。
最初のマーラーの音楽の特徴についての説明も、
簡潔だが的を得たもののように思う。


作品リストには、
完成したものの他に、
廃棄された作品や未完及び散逸作品も載っているのだがこのような作品の数が意外に多いので驚いた。
また、
ベートーヴェン、
ブルックナー、
シューマンなどの編曲作品についても一覧に載っている。