文学理論を広く明確に紹介した良書。
 先日、
岩波文庫入りしたイーグルトンの文学とは何かとの比較を交えながら、
本書の感想を記述してみたい。

 この本の印象を私なりに評するならば、
最初から最後まで、
温厚な教師が批評理論に対し明快で羅列的――教科書的とでもよぶべきまとめを行った、
といった感想を抱く。

 類書でやたら喧伝され、
岩波文庫入りも先日果たした、
イーグルトンの「文学と何か」。
確かに良書ではある。
しかし、
自分には、
その書において展開された、
やたらな知識の相対化を行う優秀で攻撃的な文化左翼のアジテーションじみた文体に僅少ではあるが、
嫌悪を感じた。
主観を排し客観を装いながら、
その実、
どこもでも自我の特権を書きぶりが苦手だ。

 それならいっそ堂々と、
「俺はエリートの左翼様だ!文学に逃走ではなく、
文学で闘争せよ!」 ぐらい堂々と矜持を持って、
前書きで立場を言明してくれないものだろうか。
感受性の強い伸び盛りで未熟な学生に、
いきなり激越たる感情が吐露された文章を読ませることをあまり肯定したくない。
本に飲まれてしまう。
盲目的な信頼が起こってしまう。

 閑話休題。

 それと比して、
本書は苦痛なく読み進めることが出来た。
イーグルトンが熱意をもった「動」の人であるならば、
ピーターバリーは篤実な「静」の人なのであろう。
批評理論と言う物は、
何冊か概説書を読んで見ることで分かってるくる面も多いので、
出来れば読み比べて見ることを進めさせていただく。


 ただ、
良書たる本書にも問題点もいくらかあるので、
自分が説明可能な出来る範囲で説明しておく。

 例えば、
構造主義的な読解を行う場合だ。
物語に接し、
自分なりに構造を看取せんとした際、
そこにはどこまでも解釈を行う主体性、
その立場に論拠を与える自己の知識への懐疑が附随、
また、
要請される。
つまり、
構造主義的読解の立場を真摯に採用・吟味するならば、
現象学・解釈学の知識が多少なりとも必要になってくるのである。
 
 しかし、
本書においてはそういった聯関的な視点が無い。
まるで高い普遍性の備えた構造が確として存在し、
誤差や蓋然性の問題はあるにしろ、
了解可能性が高い類型的な結論の導出を少し訓練すれば可能になる、
といった誤った印象を、
特に、
初学者に与えてしまう恐れが、
多少あるかもしれない。
文学理論講義: 新しいスタンダード

その他の感想

中古で買うときはご注意を
テレビが映る目覚まし時計です。
可愛い&使いやすい!
カラー写真の解説がわかりやすい
なかなか扱い易くて良いと思います
日焼けなら許せるけど
漫画独自のストーリー展開はとても評価できます。
適度に滑る
これ1冊では物足りないけど
安いのはいいが
子供が読んでるんですよね。
アニソンとして非常に良い
買って「一度しか」使わなかったものがレギュラー入り
カバーの意味が無い・・・
大きいバッグ
品質、見ためともに良好!
貧困問題を伝えるのは難しい。解決はさらに困難だ
kenji
梱包状態も★5つ
ヒロインが魅力的
発売時期に問題ありだよね
ちょとキツい
4E相当?
デジタルコードの購入なのになぜか時間がかかる
基本操作でも、物足りない
電球時代の室内灯(11-201,11-206)より省電力なばかりか微妙に軽い!
この巻のキーワードは「お兄ちゃん」かな!
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