韓国映画の底力を感じさせてくれる「必見の一本」がまたひとつ。
どこかで、
この映画を絶賛しているレビューを読んで、
気になっていたから見た。

冒頭、
かなりえぐいシーン(ドラム缶詰にした人間に口からコンクリートを飲ませる)から
始まるが、
その後、
どうでもいいくだらない会話が長く続き、
葬式のシーンも間延びしている。

設定はまんま「インファナル・アフェア」だしなぁ・・と思ってみていたら、

その後、
映画はとんでもないことになっていった。


これほど見ていて胸が苦しい、
息ができないほど締めつけられるのは久々。

小学生の頃に『俺たちに明日はない』のラストを見たときのことなど、
いくつかの映画を思い出す。


素手で殺そうとしてきた相手のナイフを掴むのは『その男、
狂暴につき』だし、
エレベーター内の死闘は
『ソナチネ』。
複数の流れを交差させながら殺戮シーンを進めるのは『チング』。
裏切り者を背後から撲殺して、

俯瞰で見せるのはデ・ニーロの『アンタッチャブル』。
瀕死の重傷の中で、
主人公が最大の秘密について話す場面は、

『レザボアドッグス』の幕切れ部分。
主人公が最後に化けるのは『ファイトクラブ』のエドワード・ノートン。

ラストにすべてが粛正されていくのは『ゴッドファーザー』アル・パチーノの結婚式のシークエンス、
などなど。


こういった過去の名作がフラッシュバックしてくるのは、
模倣とか、
名作の細切れとかではなく、

豊かな映画のDNAを継承している感じがして好ましい。


かなり過酷なシーンが出てくるが、
本当に残酷な描写は控えられている。

ただ、
後半の流血シーンの伏線として、
優雅にレストランでステーキを食べる時の赤身の肉や、

身ごもった子供のスキャニング画像などで、
サブリミナルのようにすりこんでくる。

暴力描写の合間の、
音楽を消して、
整理しきった画面になる時の間合いも秀逸。

監督の適確極まる演出は、
料理の達人の包丁さばきに似て、
ほれぼれする。


1回見て、
すぐに2回目を見直したが、
愉しめた。

これだけの映画を撮れる人(監督)が、
今、
世界中で何人くらいいるだろうと思った。
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