聖人がもたらす社会的害悪!?
個人レベルでは「いいこと」であっても、
社会的レベルでは「わるいこと」になってしまう。

社会的ジレンマとは、
ひとことでいえばそういうことである。


たとえば、
駅前に自転車を駐輪するのは個人にとっては「便利でいいこと」であるが、

社会レベルでは「駅前の交通を阻害するわるいこと」である。


こうした矛盾を解決するのが、
本書の著者が研究している社会学である。


本書を読んでいて衝撃を受けたのは、

「お人よしの善人、
惜しみなく与える聖人のような人」が社会レベルではかえって害悪になりうる(かも知れない)、
ということである。


それはなぜか。

筆者によると、
世の中の大多数の人は「相手がやってくれるなら、
自分もやってあげる」といういわゆる「ギブアンドテイク」の人、
もしくは「みんながそうなら自分もそうする」という人である。

そして、
割合としては少数ながら「相手にかかわらずとにかく自分はやってあげちゃう」お人よしと、
「自分はしてもらうだけで一切何もしてあげない」という困った人がいる。


この時、
もし社会に「ギブアンドテイク」の人と「お人よし」の人しかいなければ何の問題もない。
世の中はうまくいくだろう。

そして、
「ギブアンドテイク」の人と「困った人」の場合も、
実はあまり問題がないのだ。

多数派の「ギブアンドテイク」の人は「お返し」がなければ何もしてあげなくなるので、
最終的には「困った人」を囲い込み、
排除することができる。


ところが、
「ギブアンドテイク」と「お人よし」と「困った人」が揃うとどうなるのか、

端的にいって「お人よし」の人が「困った人」から搾取されることになるので、
「困った人」たちが社会に居場所を獲得してしまうのである。


「困った人」たちの基本原則は、
いつでも「自分さえよければいい」だ。

そして社会的ジレンマというのは、
基本的に彼らが引き起こす問題である。

そのため、
「お人よし」の存在が社会的ジレンマの解決に足を引っ張ってしまうのである。


これは実に興味深いことだ。
社会的ジレンマ―「環境破壊」から「いじめ」まで (PHP新書)

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