皆に観て欲しい邦画
「生きているのが申し訳のうてならん」
娘の痛切な言葉が、
記憶に新しい事件の生存者の言葉と重なった。

JR福知山線での電車脱線事故で、
生還した被害者が同じような言葉を口にされた。
しかも、
それは1人や2人ではないという。

原爆と事故、
背景は違う。
しかし両方とも、
勿論生き残った人に責任があるわけでは無い。
周りの人が、
そして当人がそれを分かっていても割り切れない複雑な感情が、
人には存在する。
不謹慎なことではあるが、
現実的にそれがあることが分かってからこの映画を見て、
『父と暮らせば』のリアルさを実感した気がした。

そんな、
亡き人への罪悪感から、
幸せになることを禁じ、
恋から目を背ける娘の前に現れた、
恋の応援団長こと父の幽霊。
彼は幽霊“らしく”ない。
ひょうきんで感情的で、
料理もする。
娘もまた彼を幽霊らしくないことを感じているのだろう、
お茶や饅頭を食べられないと言われ、
思い出したように「そうじゃったな」と言う。
そんな娘も、
父の表情も寂しそうだ。

父は、
娘の恋を成就させるためだけに現れた。
彼の願いはただ娘が幸せになることで、
それは原爆の火災から娘を逃がしたあの日の、
「お前が逃げんゆうんなら、
わしゃ今すぐ死んじゃるど!!」という言葉にすべての感情が表れている。

あの日の別れは、
納得の上でとはいえ、
お互いにとって辛いものだった。
こんな別れは二度と繰り返してはいけない。
だからこそそれを末代まで伝えるのが、
生き延びた者の役目だ。

それこそが、
作者の井上ひさし氏の最も伝えたいことなのだろう。

それは原爆だけでなく、
あの事故についても同じことだ。

重いテーマだけに、
ともすればだれてしまいそうなムードを、
原田芳雄の飄々とした演技が払拭している。
終始感情を抑えていた宮沢りえの、
最後の笑顔もまた素晴らしい。

こういった、
演出を抑えた、
脚本と演技力が重点を占める映画は、
もっと評価されてもいいと思う。
父と暮せば 通常版 [DVD]

その他の感想

美味し〜♪
ありがとうございました
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