元テキストに工夫があり、絵巻もふんだん・ユニークな再話
一応「少年向け」と銘打って、
我が国のさまざまの物の怪譚を面白く再話しつつ紹介する本です。

少年と言っても高校生以上、
文章は柔らかいですが、
一般読者に対して、
それぞれの物語の背景、
時代による移り変わりをきちんと説明してくれ、
名前は聞いたことはあるが、
という妖怪現象を広い視野から押さえることができます。

つまりストーリーを語るだけではなく、
伝承として、
また歴史として、
その物語がいったい何なのかまでを掘り下げている点で、
奥が深い本です。


はじめ、
民俗学者による再話と思い、
なにげなく読みはじめましたが、
子供のころに読んで覚えている内容と違う・・・と、
じっくり読み直して気づいたことがあります。

 ふつう再話する場合、
「酒’’呑童子」なら「御伽草子」、
「玉藻の前」なら謡曲の「殺生石」、
崇徳上皇なら「雨月物語」の「白峰」と、
それぞれひとつの、
最も流布しているテキストをもとに書いてゆくことが多いと思いますが、
本書は、
オーソドックスなそれらの原典ではなく、
なるべく古い形を模索しています。
たとえば「酒呑’童子」は「大江山絵詞」をもとにしつつ、
歴史的背景を織り交ぜ、
しかも狩野元信の「酒伝童子絵巻」の絵をふんだんにのせて、
イメージを喚起しつつ語るというぐあいで、
複数テキストと絵巻を総合して、
その伝承の全体像をつかみだしています。


 このヴィジュアル、
テキストを総合するという手法は、
たとえば「つくも神」の章では「百鬼夜行絵巻」のみならず、
「付喪神絵巻」「土蜘蛛草紙」などの複数ヴィジュアル、
また「「古本説話集」「宇治拾遺物語」「陰陽雑記」など複数のテキストにつくも神が登場する例を示して、
多角的かつ立体的に主題をたちあげ、
もちろん国文学の論考としてもひじょうに役に立つものです。


 そして著者のいつもの本らしく、
読んでおもしろく、
妖怪からひいては日本文化に対する興味をかき立てます。

 「少年向け」は文章の平易さのみで、
内容は濃密かつ意欲的です。

 三大妖怪の三番目とされる「鈴鹿山の大嶽丸」など全く知らなかった鬼にも出会えて、
大きな収穫でした。


 
日本妖怪異聞録 (講談社学術文庫)

その他の感想

あまり・・・
色がかわいくて女子部屋にも
もうこれしかない!!!
涼しくて良い。
温かい季節に障子の張り替え
大きめのLED電球のスタンドでも安定して使えます
画質がすごい。
パクチー特集が嬉しい…!
横にもできる
彼なりに頑張ってます
遊技場写真が満載、これで作品の幅も広がります。
色変化のデモ画面を撮影してみました
充電器のテスト
今なお新鮮な1969年の傑作ライブ
マイナーパーツにもかかわらず、きちんと送ってくれた
通販ですぐ手に入る
動画は判り易い。
具体的で幅広い
デフォルメがピッタリな可愛いノエル
最初の勉強や、投資に興味のある人向け
不親切な解説です
(-_-;)
しっかりした造りで極めて優れた耐久性。5年も履き続けることができました。
バランスが良く握りやすい軸
ねんどろいどで試す。
Amazonだと安い!
マサムネの声はこの頃が全盛期か
説明が足りない
ジャンルに囚われず結構幅広く使えます。
戻る