茶を通して日本文化の本質を伝える
 一度だけボストン美術館を訪れたことがあります。
中国や日本の古美術品の豊富さに
圧倒されました。
日本でも活躍したフェノロサや岡倉天心が後にボストン美術館の
東洋部門の責任者となって収集活動にあたったということは今回当書を読んではじめて
知りました。
その岡倉天心が英語で著したのが「茶の本」(1906年)。

茶を通して、
日本や東洋のさまざまな文化の領域(歴史、
宗教、
建築、
芸術鑑賞、

花道、
死生観など)を紹介しています。
欧米人の読者に抽象的な話を理解させるために、

多くのわかりやすいエピソードや例を用いて、
その博学ぶりに驚きます。


 印象的なのは第1章に出てくる次の言葉。


  ・・西洋人は、
日本人が平和な文芸にふけっていた間は、
野蛮国とみなしていたものである。

  しかるに満州の戦場に大々的殺戮を行ない始めてから文明国と呼んでいる。
・・

日清戦争(1894-95)に勝利し、
新渡戸稲造の「武士道」(1900)がベストセラーになり、

日露戦争(1904-05)でも勝利して一躍世界に躍り出た日本。
その富国強兵策や西欧化策とは
天心の考え方は乖離しています。


 天心は日本の文化を紹介するのに、
なぜ「茶」という切り口を採用したのでしょうか。

それは、
茶やその思想的な背景である禅や道教は中国で生まれたものですが、

「茶」を完成させたのは日本人であり、
その完成の過程において日本人の感性や
ものの考え方を色濃く反映しているからと言っています。
その天心の思想を当書は
いろんな側面(歴史的、
宗教的、
芸術的)から噛み砕いて説明してくれます。

そして最後の次の説明がこころに残りました。


 「茶の影響が何よりも大きかったのは、
一般のひとびとの暮らしの作法においてである。

 茶は質素さへの好みを重んじ、
謙虚であることの美しさを示し、
自然と共生し平和に生きる
 ことの大切さを教えてくれる。
NHK 100分 de 名著 岡倉天心『茶の本』 2015年 1月 [雑誌] NHKテキスト

その他の感想

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デザインが良いねー
MBA流、ボスマネ、タイトル付けがうまい、中身は縮約すれば30P程度
真冬の使用は難しいかも。
Vジャンプ
少々残念です。
アフリカ文学を数多く訳してきた経歴を持つと同時に詩人でもある訳者の日本語は練達で、大変読みやすい。
りんご
マダニ手術
初心者にも分かり易く書かれている専門書
<歴史は相似的に反復する>
意外ときれい
普通に、大手スーパーで購入可能です・・・
ビール酵母と言ったらこれですね
期待した通りチーム運営のバイブルになりそう
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