温度とリズムを感じる、やはり大人のインド本！

一冊目に続き、
とてもワクワクして、
でもやはりとても落ち着いて惹き込まれて拝読した♪

ご自身のエキサイティングな、
テーマを決めての旅のエピソードや素晴らしきお写真の数々で、
私自身もいろんな場所に連れ出してもらえたような臨場感があったし、
それに加えて、
インドにおける「結婚事情」「教育事情」「音楽事情」「家族の絆」など、
長期駐在されている中で、
土地とも人とも文化とも密接に親密に関わっていく中での、
「人間関係の温度や息遣い」というものが感じられた。

いろんな事情が異なる中でも、
常に誠実さと冷静さと好奇心と柔軟性を持って臨まれる姿勢を、
居住地がどこであれ、
見習いたいと切に感じた。


楽器を演奏される趣味がおありということに関係しているのだろうか？
終始、
とてもリズム感のある文章、
読み心地の印象である♪
ごく自然に受け入れ、
内容の充実をしっかり胸に残してくれながら、
新しい世界に誘っていただきながら〜、
まるで音楽の世界が展開していく流れのようだったのが、
今回特に印象的であった♪
難解なことから固有名詞から平易なことにまで、
細部にわたりつけてある脚注のご親切ぶりも、
前回に引き続き非常〜に有難かった。


著者の豊富な知識や経験、
そして発信していくという立場における使命感、
責任感、
親切心などのいろいろがあいまってだろうか、
インドの事情が語られながらも、
それに関連する日本の事情や作家なども記してある箇所もあり、
疎い私にとっては、
合せ鏡のように映し出されている「日本」の方も新たに知ることができたことがあった。

一粒で何度も美味しい味わい深い大人のインド本♪
この本に出逢えて本当に嬉しい。

旅人目線しか持てないとしても、
旅に出たくなった。

そして同時に、
どこに旅をしてもどこに住んでも、
自身の心持ちや、
人と誠実に関わっていくことから生まれる温度やリズムを大切にしたいと改めて思った！