初心者向けであるがわかりにくい面も…

　最近本屋のホームページに関するコーナーに行くと、
必ずと言っていいほどこの本を見かけます。
新しく出たということもあると思いますが、
大変シンプルな表紙で、
ホームページに親しみたい方にはとっつきやすさが感じられます。
内容にも「HTML･XHTMLとは」「CSSとは」といった本質的な説明がなされているので、
初歩的な理解を深めたいと思う読者にも親切な内容だと思いました。

　本書は作者が用意した架空のホームページを、
基本的な手順に従って作成していくというものです。
もちろん、
作成に必要なソフトウェア、
ホームページを構成するためのファイル・画像ともきちんと納めらているので、
流れに従って作成していけば比較的簡単にホームページが作成できます。

　
ただ、
内容を詰めるためか、
図と文章の分量が半々あり、
若干イメージがつかみにくいようなところがあるように感じました。
「このタグを使う理由は？」「このタグを使うとどのような効果があるのか？」といったことまで図を使ってもう少し説明があればわかりやすくなると思います。

また、
作例のHPを作り終わってから、
試しに自分でホームページを作ってみましたが、
原因不明の文字化けが発生したので、
対処するために<head>内のmetaタグを削除することにしました。
なぜ発生するのかわかりませんでしたが、
よく調べてみると、
htmlファイルの文字コードをUTF-8に設定し、
保存をしていなかったために文字化けが発生しているようでした。
本書の場合は、
作者があらかじめ作成したファイルを使っていたために、
何も問題がなかったのですが、
いざ自分で作る側になった場合には、
そういった基本的な処理もしなければなりません。
TeraPadエディタの場合、
｢ファイル｣メニューを開いて、
文字/改行コード指定保存で設定します。
このことについては本書の中には記載されていませんでした。

　自分でもホームページを作ろうと思えば、
十分に作れる内容であると思います。
実際に作ってみないとなかなか身に付かないものです。

　本書でホームページ作成の基本的な流れをつかみ、
次にステップアップしていこうとにはもってこいだと思います。

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