『１００円グッズとその他グッズで水耕菜園―少量の土がいる、野菜47種類の育て方』

珍しく、
レビューを読まずに購入してしまい大失敗。


水耕栽培で最も重要になる根への酸素の供給が１００円グッズでできる方法が紹介されているのかと期待したが、

そのへんの理論的な解説もなく、
筆者の試行錯誤の結果の成功例の羅列だけで終わっていて、
とても残念。

これは、
『限界まで土の量を減らした、
底面給水栽培のやり方』の本で、
水耕栽培のやり方が書かれた本ではありません。


Part３のプチトマトあたりから、
結構な量の土を使いはじめ、

根菜類などはかなりの量の土を使ってるようで、
もう完全に底面給水栽培システム。


やはり根菜の収量は、
土の容量に比例します。

根菜を土なしで水中で発育させることができれば、

実用新案どころか特許ものでしょうが・・・。


ちなみに、
この本のスポンジと栽培クッション（バーミキュライトなど）の代わりに100均の給水スポンジを使えば、

お茶パックも水切りネットも不要で、
トレイに細かい土が流れ出さず、
見た目にキレイな培養液で栽培できます。

また、
吸水スポンジを厚めに使い竹串などでトレイに固定すれば、
作物を支えるためのプラコップなども必要ないと思います。

＃吸水スポンジは藻の発生防止のために底面以外をアルミホイルで包み、
酸素供給のために側面に爪楊枝で穴を開ける。


土を使わない本当の水耕栽培をお探しの方には全くお勧めできない本です。

多量の土を使わずに気軽に家庭菜園を楽しみたい方にはいいと思いますが、

筆者のホームページを見れば、
買う必要のない本です。


あと、
レビューを読むと筆者指定のハイポニカ液肥以外の液肥を使っている方がいるようですが、

ハイポニカ液肥は水耕栽培システムに最適にブレンドされた液肥だと思うので、
失敗も少なく、
よく育つんじゃないかな？