こみ上げてくるものを幾度も感じた
ここで述べることは完全に個人的な体験談を通して感じたものである。
多大な主観が混じっていることをご了承いただきたい。


実は私自身がまさに本書で取り上げられている不憫な大学院生を経験していたため、
読んでいて泣きそうになる部分に数え切れないほど遭遇した。


私だけでなく決して少なくない数の大学院生は、
本書で記されているように、
「必要もないのに、
休日の研究や深夜における指導を強要」され、
「些細なミスを大声で叱責され、
あえて人前でなじ」られ、
「個人的な感情によって特定の学生に対して指導を拒否したり、
侮蔑的言辞を与え」られる日々を過ごしている。
もちろん給料はなく、
むしろ授業料を払いながら、
である。

しかし大学院生は論文と博士号を手にするためにひたすら口をつぐみ円形脱毛症やうつ症状が現れていても我慢しているのが現状である。


しかし、
筆者はその状況に対してはっきりとこう述べている。


「若者の人生の貴重な数年間を預かっているのだ。
そういう若者を使い潰し、
心を病ませ、
そして時に死に至らしめる、
こんなことが許されるのか。


本書はブラック企業にも白い巨塔にも負けない不条理が大学の研究室にも存在することを、
大衆へと投げかける数少ない貴重なジャーナリズムであると感じる。
本書がアカデミアの現状をひっくり返す契機となることを願ってやまないし、
本書からは私自身もそのために何かできるのではないかという勇気をもらえた。


あらためて言いたい。

本書に載っていることは絵空事でも大仰な過大広告でも何でもない。
実在する現実である。
そしてその病巣はとんでもなく深い。

しかし、
それでも私達には「いかにその問題が厄介か」を知ることが必要なのである。

これ以上の犠牲者をださないためにも。
嘘と絶望の生命科学 (文春新書 986)

その他の感想

このグラボのロゴは光りません!
必要にして十分な量と性能
セット内容も充実
よくも悪くも渡部史観「秀吉の外交官はスターリン時代の日本共産党員」
北海道のフクロウがテーマ
パックで作れる
お金を集めるためのプロセスがわかる
ヤバスギ
volume3まで見た感想
スピーカーを作りたい気持ちを盛り上げてくれる本です
以前の日本製のものとは随分違っています
非常に公正で憲兵とは何なのかを深く考えていた司令官の回想
感度アップ
紙より不便なkindle版
室内履き用に
安い!可愛い!合わせやすい!
さや姉の魅力満載!!
まあ良い感じ
くだらないけどそこがいい
残念ですね。
結核の入門書としておすすめです
超高齢化への都市と地方の挑戦
深川組とは違う「昭和」を映し出す、平山組の実力。
全体的に満足できない
破損して到着
併せて読むと理解が深まる一冊
未知の魅力に溢れたオトシブミの世界
祖母に
最も具体的な願望実現法
低価格で、履き心地が良い。
戻る