【ご注意】商品設置写真に誤りがあるように思います

例えば，マッチ箱を家具に見立てて机の上で倒してみればおわかりのように，家具が転倒する時には，家具の手前部分は，どんどん天井から離れてゆきますが，家具の奥端（壁側）は，始めのうちは，天井との距離が縮まってゆきます。
本製品は，後者の動きを突っ張ることで抑制し，家具の転倒を防止しようとするものです。


そのため，説明書には，本製品は奥側に設置するよう注記されていますし，アイリスオーヤマのウェブサイトで現在紹介されている写真も，そのようなものとなっています。
もし，本製品を家具の手前端に設置したら，効果が乏しくなるどころか，傾きかけた家具の前端をバネの力で下向きに押すことにより，転倒を促進するかもしれません。


そのような見地から本ページの商品写真を見ると（本レビュー投稿日現在では）本製品が中途半端な位置に設置されていて，これでは効果が減殺されてしまうはずです。


本製品を使用する場合は
　・奥側に寄せて設置する
　・天井板がペコペコの場合は，当て板を当てて天井桟とできるだけ一体化させる
　・定期的に根元のハンドルをキュッキュッと締め込んで固定状態を維持する
といった配慮が必要だと思います。


私は，2009年，都心の高層ビル内において，背の高いいくつかの家具に上記要領で本シリーズの製品を設置し，2011年3月11日，大震災に遭遇しました。
恐ろしいほどに揺さぶられる室内で上記家具に目をやったところ，天井と床との間にきちんと固定されながら揺さぶられていたので「ああ，これ一応効果があるんだ」と思いました。
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