中西悠子さんの躍動感あふれる泳ぎが素晴らしい

バタフライというと、
トビウオのように泳ぐイメージがあるのですが、

実際にやってみると腕がなかなか水から抜けず、
息継ぎするたびに体が沈み、
結局すごく疲れます。


そもそもどう泳ぐのが正しいのか、
と思って見つけたのが本書です。

どのようにステップアップしていけばよいのかの説明が
まるでプレゼン資料をみるようで、
見事に配置されています。

また、
上達のためのドリルが具体的で、
何をどうするのかが丁寧に解説してあります。

スッと入ってくる説明に、
かなり作りこまれたテキストとの印象をうけました。


加えて、
モデルの水中カメラの動画をみると、
体のうねりがなめらかで実に見事です。

最初の段階では、
リズムよくうねることが、
バタフライのポイントのようです。

モデルは、
かつて200メートルバタフライで世界記録保持者にもなった中西悠子さんです。

水の中の生き物のように躍動的です。


解説によると、
バタフライは4泳法のうち1番新しい泳法だそうで、

平泳ぎから派生したものだそうです。

２つあるキックのうち、
ファーストキックは下に潜るダウンキックということは知りませんでした。

セカンドキックが上にあがるアップキックなのだそうです。
このときに息継ぎをするわけです。

慣れてくると、
上下動をなるべく抑えて泳ぐことが課題になるようです。

平泳ぎと一緒ですね。


読了してみて、
4泳法の中で一番難しそうだなという印象は払拭できませんでしたが、

うねりながら泳ぐ姿は本当に水に住む生き物のようで美しく、

こんな風に泳いでみたいと思いました。
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