未来に待ち受けるのは尾、発展的消失か、破滅的消失か。
国家を隔てた統一制度をいかに新しく打ち出し、
それを維持していくか。

過去の一次大戦、
二次大戦を振り返ると、
その難しさは容易に理解できる。
その点、
EUは様々な制度、
政策、
取り組みを成功に導いてきたと言っても良いだろう。
国境しかり、
経済しかり、
かつては困難にすぎると言われてきたことを、
次々と実現してきた。


そんな EUを夢見てか、
かつてアジア地域でも同様の共同体構想が打ち出された(今も生き続けているかもしれないが)。
が、
実現は途方も無く難しそうだ。
例えば言語。
EU加盟国の言語の「類」を考えたい。
英語もフランス語も、
スペイン語もイタリア語も言語としての構造は大きく変わらない。
この延長線上に、
文化や宗教が生まれることを考えれば、
アジア地域での共同体構想は、
非常に困難なものとなることは容易に想像がつく。

※あまりに簡潔に過ぎるまとめ方であり、
細部まで綴るとなると、
相応の分析が必要になるのは断っておかなければいけない。


もちろん、
EUの取り組みの全てが上手くいっているわけではない。
それは本書を読めばよくわかる。
加盟条件しかり、
脱退のステップ/その後の国の舵取りしかり、
法制度しかり、
巨大「国家」になるためには、
幾多もの障壁があることがよくわかる。

が、
試行錯誤を経つつ、
また一度打ち出した策を絶えず変えていこうとするマインドには学ベることが多い。
実権的な面での抑止力に乏しい諸々の国際機関(もちろんIMFや世界銀行は除く)の取り組みには、
辟易とさせられる一方、
EUの取り組みには目を見張るべき要素が多数あるだろう。


本書と合わせて、
過去の大国の栄枯盛衰に関する書籍も合わせて読むと、
ハザードがどこにあるのか、
今後どのような困難が待ち受けていそうか等が見えてくるかもしれない。
文明が生まれてこのかた、
半永久的に安定的な共同体を維持してきた事例はない。
いずれはEUも消失するだろう。
それは発展的な消失になるのか、
はたまた破滅的な消失になるのか――「圏外」に生きるものとして、
スポーツの観戦者のごとく楽しませていただこう。
巨大「実験国家」EUは生き残れるのか?:縮みゆく国々が仕掛ける制度イノベーション

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