これの他に、１冊ちゃんとした書籍をお求めになることをお勧めします

この秋の雑誌類のメインテーマは「英語学習」と「相続」。

相続に関しては、
日経系の兄弟雑誌からだけでも複数のムックが、
時期を同じくして出ているようですね。

中々売れているようですが・・・。


どういうことを知りたくて相続に関する本を買うのかによって、
この本で良いかどうかが決まります。

これは、
あくまで広告の入っている「雑誌」体裁の本です。
内容としては、
法律の改定という
話題に触れながら、
それに即した企業の相続対策商品の広告も掲載しています。


もちろん、
それも時節の話題であるわけで、
「2015年版」と年度ごとに改訂版を出している本でこそ
扱うべき話題でもあるわけですが、
そもそもの基本的なことをきちんと押さえたい方には、

この本の中で「基本編」として掲載されている内容の分量ではやや物足りなく、
あるいは
頼りなく感じられるのではないでしょうか。


本書の構成は、
「少々のトラブル事例」「総花的な相続手続きの流れ」「余計な税金を払わないための
基礎知識」「自営の方のための基礎知識」です。
日経系の雑誌の図表を見慣れている方なら
他の出版社のものよりとっつきやすいかな、
というメリットはあるかも知れませんが、

内容自体はそれほど掘り下げられてはいません。
今年度版なのだから、
新法についての解説だけでも
充実しているかというと、
その点も物足りません。
これまで、
新聞、
雑誌でも書かれていたレベルです。


新法に即した相続対策商品の情報をこちらで収集しつつ、
しっかりした知識はもう１冊、

ちゃんとした書籍を購入して併読するというのが失敗のない使い方ではないでしょうか。