息抜きに読める上質な繰り言
全5章、
36編のエッセイから成る。
著者北杜夫が生前長い人生の中であちこちに発表してきたものを、
テーマ毎に編集再録されたものである。
だから内容的にダブる事柄もあるが、
何度聞いてもおもしろいものは面白い。
著者の幼少期のこと、
青年期の戦争体験のこと、
家族のこと、
作家となってからの著名人たちとの付き合いのこと等が日常的なこととして何の衒いもなく書かれている。
私としては以前から関心のあった作家なので既にどこかで読んだことのあるものと、
初めて読むものと、
いろいろあった。

著者が自分の人生を意識しながら書いているとともに、
読者もまた、
時の流れを否応なく感じさせられる本である。

よく知られた父茂吉のこと、
母輝子のこと等、
興味は尽きないが、
今回、
初めて読んだものとして三島由紀夫について次のように書かれていたのが特に目に付いた。
北杜夫が「じきに39歳になる」年というから1966年に書かれたもののようだ。


「(三島由紀夫)氏はえらい人で、
スポーツをやって仲々死にそうになく、
一体どのようにとてつもない、
変ちくりんな百歳の爺(じい)ちゃんになるであろうかと考えると慄然とするほどだが、
こういう人にはたまに有難い忠告を聞くだけで、
敬して近づくまい。
ついでながら氏はノーベル賞は仲々貰えまい。
ノーベル賞は大体名誉賞で死に損いの人物に与えられがちだが、
氏はスポーツのため年齢より若く見え、
外人の目から見たらほんの子供にしか映るまい。
もし日本文壇が氏に賞をとらせたかったら、
彼にスポーツをやめさせ、
白い顎鬚(あごひげ)をたらさせ、
腰を曲げ杖をつかせてヨボヨボ歩かせることだ。

(「私は躁病である」より。


三島由紀夫に対してこんなにも親しげに言いたい放題である上に、
またノーベル賞という権威ある賞に対しても、
このようにズケズケと大らかな物言いをしているのがさすが北杜夫で、
面白いところだ。

三島が45歳で壮絶な最期を遂げる4年前のことである。
人生のずる休み

その他の感想

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高いな~
写真とおりです。
情報、モノ、金、そして「人」のグローバル化
かなりお気に入りです☆
年式は一致しているのに形状が合いません
長男はかなりの大満足
プレミアムとの違い
※※ネタバレ有り※※
すぐに剥がれた
 抜粋して弾くと良いかと・・・
まったく使えないシロモノだった。
美味しいからできる!
最高によい
HC-V620M用として購入
作りました!理屈は大事、あとは実践あるのみ!
泡にならないタイプです
期待通りでした。ただ
ちょっと良かった
オマケ豊富
2つ購入しました。
誰が買っても損はありません
色選びは失敗しましたが、、
絢爛豪華な、おもてなしいかが?
特典映像に不満あり。その他は概ね満足。
かなりオススメできる
写真を超えている
最高のliveDVD
プレゼントにオススメ。
2枚ともうまく見れません
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