実践的で良くまとまったアマチュア向け入門書

天文歴40年。
小学生の息子が今年天体望遠鏡デビューしました。

趣味というものは、
あれこれ教えるより、
自分で色々調べながらスキルを上げた方が
楽しみは倍増するものです。

息子用にと色々入門書を選んでいたのですが、
誠文堂のものは写真ばかりで子ども
が「繰り返し読みたい」という文章的な楽しみに欠けており、
また、
私の時代の入門書
は、
初心者向けなのに教科書的で難解なものばかり（笑）

その点、
この本の著者の浅田氏が地人書館から出している天文関連書籍は、
以前から
「アマチュアの本音」とギャップが少なく、
共感できる本が多く、
今回も選んでみました。


写真はもちろん判り易いのですが、
アマチュアとはいえ、
天文趣味を楽しむために最低
限必要な知識は、
ほぼ全て網羅されています。


派手さを求めて無駄にカラ―写真を並べている書籍よりも、
ブルー・トーンの写真・図解
に統一感がある点、
非常に読み易いです。


特に、
各天体の「見え方」に関する説明は郊外~市街地まで、
現実に近い見え味が載っ
ており、
初心者が「過剰な期待による落胆」を感じないで済む点、
素晴らしいと思います。


星が４つなのは「価格」です。
地人書館の現状、
想定売上部数を考えれば1,800円は
大人には高くはありませんが、
小学生~中学生が「お小遣い」で買える価格になれば
尚いいと思い、
マイナス１としました。