おとぎの国のニッポン
「シドモアの桜」で有名なシドモア女史の日本旅行紀。

作中から、
日本への愛が溢れんばかりに感じられます。

西洋人の目は時に不当な東洋人蔑視に陥ることも多々ありますが、
彼女はまるで正反対。

かえって文明の波に溺れた同国人をシニカルな目で見つめ、

独自の文化を残す日本を、
まるで「おとぎの国」かのように描きます。

「リリパット小人国」という表現にもあるように、
彼女の視線は時に少女趣味さえ
感じさせる夢想の中にあるかのようで、
日本人である私にはくすぐったく感じられる程でした。


明治時代に日本を訪れ長く滞在した彼女は、
その好奇心にかられ、
人力車に乗ってほうぼうへの旅行を試みます。

面白いと思わせるのは、
人力車の車夫に関する記述。

車夫といえば過酷な労働の代名詞でありましたが、
中には単なるクルマ挽きにとどまらず、

その知識を生かしてガイド的性格を兼ねたものがいたことがわかります。

そして彼らは、
シドモア女史ら外国人のよきパートナーとなっていたようです。


通勤電車の中、
私は一週間シドモア女史と書の旅をともにしました。

ふと目を上げると忙しげに通う人、
人、
人。

シドモア女史の見た美しい幻想の国はどこへ行ってしまったのかと、
日本人ながら呆然とする思いです。


無論、
この国は彼女の見たような夢の国ではないことは知っています。

(そしてそれはシドモア自身も気づいていた)
いたずらに過去への回帰を目指すつもりもありません。

しかしかつてあったはずの古き良き日本の美にも、
時には目を向けられる余裕は欲しい。

本書はそんな夢の旅に連れて行ってくれる一冊です。
シドモア日本紀行 (講談社学術文庫)

その他の感想

斬新だけど実に機能的なデザイン
日本語形成に関する明瞭な分析を示す好著
自転車のパンク修理に持ち歩きますが、バイクのパンク修理にも活用します!
営業プロセス、提案プロセスの決まっていない会社の方はお勧め
ウエスト部分ががまるまっていきます・・・
トゥストラップとセットで
ルーターから乗り換え
大喜びです。
待望の男の孤独飯!巡礼ガイド続編
オシャレ
ガスコンロの必需品
ほぼ満足……………!
効果がない
詐欺にあった気分
とてもよかったです!出会えてよかった!
現代版ロビンソンクルーソー?
本気で二人のクリエイティビティーを学びたいなら…
しっかりした造りで満足。
デザインはいい
超長距離マラソン大会にオススメ
マルイMP7に使用
BF4用初自作
音楽の集大成
色の違いに愕然
2種ユーザー必見(^▽^)/
放射線科医です。法医学の写真が(やっぱり)怖いです。
薄いけどいいです
論旨が、やや散漫か
保温容器を事前に温めておけば熱々です。
戻る