POPアーティスト・木村カエラ

今年はデビュー10周年ベストをリリースし、

若手女性ミュージシャンとしての活動は一段落した感があり
中堅の風格が漂い始めた木村カエラの8thアルバムです。


これまでの作品で様々な路線に挑戦してきた彼女ですが
今作は全曲ポップで聴き応えのある仕上がりになっています。

得意のロックサウンドからテクノサウンド、
ミディアムポップまで。

いいメロディー、
質の高い演奏とトラック、

木村カエラらしいパワフルでキレのいいボーカル、

木村カエラだから許される奇抜なアレンジをしっかり詰め込み
彼女が今までの作品で挑戦してきたサウンドを、

さらにポップに昇華したアルバムという印象を受けました。


きゃりーぱみゅぱみゅなどの若手ファッションアイコンが追随する中、

差別化のため小難しいアーティスト路線に走ったりせず
堅実に楽しめるポップアルバムを出してきた所には好感が持てました。

今作で彼女が新たなファン層を獲得できるかは分かりませんが、

全盛期（2nd~4th辺り）を楽しんだ人なら聴いて損はないアルバムだと思います。

次回作にも期待しています。