もう一人のアトム。
若き手塚治虫が名を上げた初期SF三部作の一つ。

前作のロストワールドが従来の漫画の流れをくんだ冒険物の色が濃かったのに対し、
本作は比較的純粋な近未来SFとなっている。

本作の魅力は何と言っても主要キャラのミッチィに尽きるだろう。
後の鉄腕アトムにも通ずる十万馬力を持ち空を飛ぶこともできる人造人間。
アトムと決定的に違うのは、
ミッチィは自分が人造人間であることを知らされておらず、
ロボット法のような人間に服従する縛りもないことである。
そこで本来は親友であったケンイチとの決定的な亀裂が生じてしまう。

この辺りの流れは、
とても子供向け漫画とは思えないほどの切ない余韻を残している。


昭和20年代という時代にここまでの濃密なストーリー漫画が存在していたことには驚きを禁じ得ない。
こういった初期の手塚作品に衝撃を受けていた宮崎駿が、
後の手塚アニメに対して「ヒューマニズムだけで商売していた」と批判していたのも本作を読めばその理由が何となく理解できる。
初期の手塚治虫は安易なヒューマニズムに流れることなく、
まるで大人を相手にしているかのようなシリアスなストーリーを展開していたのである。

手塚治虫という漫画家を理解するためには必読の書だと言えるだろう。


なお、
講談社の漫画全集版は後年に絵を描き直したものであり、
角川書店版はオリジナルの絵を使用している。
(描き直しとは言ってもジャングル大帝や新宝島などのように内容まで変わっているわけではなく、
オリジナルにおおよそ忠実なトレスといって良い。
が、
ケンイチやミッチィの顔などはけっこう違う)
昔の漫画に慣れていない人が読みやすいのは漫画全集版だろうが、
オリジナルを重視する場合には角川版がお勧めである。
ただし、
角川版は絵はオリジナルであるがセリフは漫画全集版と同じである。
セリフも含めて完全なオリジナル版を読みたいのであれば、
小学館クリエイティブから出ている「SF三部作完全復刻版と創作ノート」などの復刻版を入手するしかないだろう。
メトロポリス

その他の感想

お風呂上がりのぽかぽかが続くような。
インデックスいいね
ARMA2レインフォースメント
不良品の代替品が届きました。
はじめての。
この企画をだれかパクって!
3分の1に薄めて
1 巻同様、アニメとセットで理解が深まるカモ
ランナー必読
出た、大電流対応タイプ
食洗機洗剤
部屋着として使っています
草刈より芝刈りに良いかも
手数料のが高かった!!
水糸張り用に購入しました
没後16年が過ぎて達成された、秀逸な評伝
好きな作品の主人公を追いかける、そんな旅をしてみたい
コスト2重マル
筆がいまいち
品物は普通のベアリングだと思うのですが
履き心地もよく、価格を考えたら満足
かなりお得なセットだと思います
カラス愛に満ちた素晴らしい出来
goodかな(^○^)
もじ、数字の練習が何度でも
見た目も、内容も良し。
残念な出来です。
序章ということで、☆3つ。
虫が入っていました
志ん朝師匠は大好きだけど
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