東芝の専用ICを使用．

前半はBLDCの回転原理からセンサレス駆動，３ or １シャント式クローズド駆動の具体的な回路と波形が示され十分実用的な内容です．
後半はベクトルエンジン内蔵マイコンTMPM370を使った駆動回路でおそらくここが本書の一番のウリではないでしょうか．
特に専用ICはスタートアップまでが難関なので本書は良い導入手引きになると思います．
ベクトル制御は従来複数チップで構成し計算も複雑，コード効率もタイトで素人さんお断り的な領域でしたが，紹介されているTMPM370はワンチップであること，実習用のボードもあって手軽なことから，大幅に敷居が下がっている感じがしました．
巻末にはこのチップ使ってハイパワーのACサーボモータを作成し２足歩行ロボットに搭載した例も紹介されています．