タイトル画面の演出が素敵な作品です

初回プレイのタイトル画面をしっかり覚えていてほしい作品です。

一人攻略するごとにそのタイトル画面の変化が切ないです。


幼少時代の主人公の選択で１０年後の主人公の人格が変化し、
それぞれ攻略対象キャラが変わるという面白いシステム。

とくに「あやかし編」の主人公には好感を持ててとても楽しかったです。
人懐っこくて、
美味しい話題にはついついヨダレがでししまう凛ちゃんは可愛いです。
「人間編」の人格は序盤の悲劇のヒロイン感が痛々しく辛かったですが、
読み進めていくうちに、
寂しいそれに自分自身も気づけてなくて…だけど皆と触れ合って暖かさを知って、
これまでの自分の言動が冷たく否定的だったのかを気づいた時、
純粋に心から謝ろうと思い慣れない言葉で一生懸命伝える姿に好感を持てる素敵な子でした。


伏線はそれとなくあるので、
冒頭からなんとなくこの世界のことを哀しく切なく思いながらもキャラの掛け合いが面白く楽しくプレイできました。

恋に自覚する描写も綺麗で素敵でした。

設定と背景に当時ないものが描写されたり、
見たいと思った描写にスチルが無い、
ルートが短いせいかアッサリしてしまってる展開、
当事者たちが葛藤はしてても解決模索している描写が無く最終的な結末がスッキリしない＆うまくまとめてくれてないのがモヤっとしてとても残念でした…。

作品の雰囲気とキャラが魅力的だけど設定など流れに「これ知ってる」という２番煎じ感が強めに残ることも気になりました。

面白くて楽しかったはずなのに…！なんともいえない複雑な気持ちを抱いてしまう作品でした。