日本美術を知りたいなら、「京都」から。
ロンドン・ナショナル・ギャラリーのコンパニオン本(*1)や、
オルセーの類書(*2)のように、
単なる美術館の所蔵作品紹介であるにどどまらず、
選ばれた作品群の解説をとおして私たちを美術史の急所へと導いてくれるコンパクトな本が存在する。
橋本の新著も、
京都国立博物館の作品をとおして、
私たちに日本美術史の新しい見方を教えてくれる、
かつ持ち運びしやすい大きさのありがたい本だ。
全体の構成的には、
山下裕二・高岸輝(編)『日本美術史』(*3)と同様に、
日本美術のダイナミズムが強調されているように感じられた。


学んだ点は数多くあるものの、
一点だけあげると「東山御物」の歴史がとりわけ興味深かった(*4)。
義満につづく室町幕府の将軍たちが、
それまで珍奇な高級品程度に考えられていた中国の書画などを、
審美的な価値を有するコレクションへと仕立て上げたのが、
その「御物」のはじまりだ。
能阿弥、
芸阿弥、
相阿弥といった作品の価値を評定する人物たち、
評価基準をしるした「秘伝書」の存在、
そしてそのコレクションの中でなぜか最も評価されることになった(本国では一流というわけでもなかった)南宋の画僧である牧谿の作品群。
等伯は権力に接近することで牧谿の作品を実見できたが、
宗達は見ることができなかった・・・といった重要なエピソード。
将軍家とそのもとへ流れ込む驚異的な事物、
出入りする・できない画家たち、
及びそこで美をめぐる価値観の変容が起きた(というより、
意図的に起こされたと見るべきか?)ことなど、
月並みな表現ながら十六世紀のプラハの宮廷を想起させるものがある(*5)。


全体で120頁強の本なので、
たしかに個々の作家や作品についての解説は必ずしも十分とはいえない。
けれども、
慎重にレイアウトされた多くの図版が、
十分な説得力をもって、
京都という日本美術の「ウサギ穴」へと私たちを導いてくれるだろう。
この本の評判がよければ続編も出るかも?とのことなので、
早くも待ち遠しい。
最後に付記すると、
このような本は日本の読者だけでなく、
観光する外国人旅行者にとっても重宝するものだろう。
英・中国・韓国語版などの出版も是非検討していただきたい。


*1: http://www.amazon.co.uk/dp/1857093992
*2:
京都で日本美術をみる 京都国立博物館

その他の感想

大江アナ時代のDVD化を終わらせたいのも分かるが…
とってもおすすめです(*’꒳`*)
容量十分です。
種類によっては
これは!車に置いておくと便利
宣伝用の雑誌のようでした。
論理的な考え方
とってもお気に入りました
ベーシックで使いやすい
別に普通です。
空気清浄機フィルターに使いました
とってもわかりやす~い☆(*^▽^*)V
日本製の安心感で購入
自分のことです。(>_<)
第二弾アルバム!
濱マイク好きにはたまらない1枚です。
クオリティ高め
少しよさげかな〜^^
windows8.1で親機モード使えた
マンションか傾いたらしいが、日本が傾いているのがわかった
女は赤ちゃんから死ぬまで女
昇段を目指す人に
英英辞典の欠点と不安を補ってくれます。
さすがマスコット!爽やかさが格段に違います。
商品に問題はないのですが^^;
kkブッダ
え・・・?
MP3プレイヤーの交換電池携帯用に
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