NO PHILOSOPHY, NO LIFE.

哲学というと一般の方にとってあまりなじみのないものだったり、
難しそうと敬遠されがちなものだと思います。

実際、
私も大学時代にほんの少し哲学の授業を受けましたが、
言葉が堅苦しく、
理解しづらいと感じることが多々ありました。

著者は大学の哲学講師というわけではありません。

しかし、
それ故に本書は哲学は私たちの日常に寄り添う、
身近な存在なんだということに気付かせてくれます。

著者曰く「破天荒なロック系バンドマンのような、
ぶっ飛んだ価値観の人間が「生きにくい」と悩み、
苦しみながら、
もがき、
あがきつづけ、
考え抜いた学問が哲学」とのことです。

本書は著者ご自身の悩み、
苦しみといった実体験を元に、
哲学者の言葉を非常に分かりやすく、
ユーモアを交え解説をされています。


この本を読んでいて感じたのは他人の目や周囲の状況に振り回され、
嘆いていても仕方がないということです。

自分自身がどうしたいか、
どうありたいかという強い意志を持ち、
行動することの大切さです。

もちろん、
言葉で書くことは簡単です。

人生の困難を前にして何度も挫けそうになることがあると思います。

しかし、
そのようなときは、
この本を読むことで自分の弱い心に鞭打つことができるのではないかと思います。