翻訳のコツが学べる上に、創造する仕事をする人の想いが伝わってきます
 翻訳、
とりわけ文芸翻訳のコツをその第一人者から学ぶことが出来る本です。
たとえば、
本書の153頁には、


 英語で過去形が連続する場合、
機械的に訳せば「た」で終わる文がどうしても多くなります。

 こんなとき、
どれかの文を否定の形で訳せないか、
と考えてみると、
めりはりのきいた訳文を作れることがあります。


といったコツがかかれており、
著者が何千ページと訳す中で習得なさったコツを教えてもらうことができます。
ひとつひとつは小さな近道ですが、
それをいくつも知っていれば、
大きな時間(と労力)の節約になります。
そういう意味で大変有益です。


 また、
著者は本書で初めて「翻訳とは愛である」という持論を明かすとともに、
「おもしろい原著があって、
それを日本の読者に魅力を減じることなく伝えたいという強烈な欲求こそが、
翻訳の出発点」(224頁)だと述べています。
これを共有できるか否かが、
翻訳者に向いているか否かのリトマス試験紙になるのだろうと私は思います。
著者はテレながらそれを書いていますが、
おそらくは「創造」にかかわる仕事をしている方には共通するものであり、
ある意味あたりまえだろうとも思います。


 周知のように出版業界は苦しい状況にありますが、
著者によれば、
米国の小説に見られるようなスケールの大きなドラマは日本には少なく、
英国の小説にあるブラックユーモアは、
日本の小説では皆無であり、
海外の作品から学ぶべきところはたくさんあるそうです(218頁)。
逆に日本のコンテンツを輸出する方向でも明るい未来があるのではないかと私は思いますが、
そこは恐らく守備範囲外ということなのでしょう。

 
 以上、
この本を読むことで、
翻訳のコツ、
職業エトス、
フロンティアといったことを学ぶことができました。
越前敏弥の日本人なら必ず悪訳する英文 (ディスカヴァー携書)

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