ギャグもさながら漆の知識も濃い

孤児院出元不良少女の金輪寺なつみが資産家の実の親と再会するところから物語ははじまります

「これからは何でもしてあげるよ」　の父の言葉になつみは
「お父様！私奥能登地方に伝わる合鹿椀みたいなプリミティブかつ生命感に満ちた椀が作りたいの！
　○×県にうるしの学校があるって聞いたわ。
」

（何故、
、
うるし？と言う事はさておき）、
、
ということで全国トップクラスのうるしの部活があると言われる県立尻毛高校うるし部になつみは入部するのであった。


漆部にはラグビーボールの様な頭をした（後にヅラと判明）の顧問松田。

地味で出番の無い部長。

ゲームセンターあらしの様に逆立ちしながら高速回転し漆を塗り付ける恐らく本篇主人公　漆原塗平
占い師の予言により漆部に入ったO国の大統領候補バーナードピーチと側近のオカズハシャケ
強引にピーチに誘われ入部された尻毛高校番長
そして真のラスボス村上ゆう子　
、
、
などなど

バカバカしいギャグ要素もありながら著者は石川県立輪島漆芸技術研修所卒だけあって漆の知識も半端無いです。

漆を乾かす押し入れみたいなものを通称風呂というのですが
この風呂の湿度の水分には大根のゆで汁が適しているという、

そこで職人の家では良く大根をゆでた、
ゆでて捨てるだけじゃ勿体ないから食べよう！という事でできたのが
ふるふき大根の由来だそうで。

へぇー勉強になった。


漆の雑学もそうですが、
一癖二癖ある漆部のメンツに惹かれたら一読あれ！