高峰の視点からの日本映画史でもある
高峰秀子『わたしの渡世日記(上)』を読む。

いやぁ、
べらぼうに面白い。

既に定評のある著書ではあったが、

なぜかこれまで手にする機会がなかった。

新潮文庫に入った今回、
ようやく読むことができた。


満足に学校に行けなかったことは
高峰の終生のコンプレックスだったが
この筆力はどうだろう。

観察力、
記憶力、
表現力の三つが揃わなくては、

こうした文章は書けない。


日米親米大使としてアメリカに行った田中絹代が
帰国時にサングラスで投げキッスをしたことから四面楚歌となる。


  「鎌倉山のね、
私の家のそばに崖があるでしょう?……
   あそこから、
飛び降りようと、
したの……
   何度も何度も、
ね。

   そうすればみんなお終いになるから……」

高峰はそうした田中の言葉を正確に記憶し再現する。

人生最大の危機を乗り越えた田中に紫綬褒章がおくられたとき
高峰は誰にともなく「ざまあみやがれ……」と吐き出す。

なんと胸がすく台詞だろう。


若き日の黒澤明がロケ終了後に
ひとり布団部屋にこもって脚本を書き続けていたこと。

敗戦後、
山本嘉次郎が酒とヒロポンにおぼれ
「過去の人」になっていったこと。

高峰の視点からの日本映画史でもある。


(文中敬称略)
わたしの渡世日記〈上〉 (新潮文庫)

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