まず飲み物をゆっくりと味わうことができれば、どんな人でも気持ちが鎮まるはずだ。
 本書の連作中篇5作品には共通するキーワードがあります。

 それは飲み物です。

 それぞれ独立したお話で、
みなそれぞれに個々の不安を抱えていますが、
その不安を和らげる象徴的なキーワードとしていくつかの飲み物が登場するのです。

  
 「結婚相談所」では、
54歳で離婚した中米志津子が飲むのは蜂蜜を入れたアールグレイの紅茶です。


 「空を飛ぶ夢をもう一度」で、
ホームレスになるのではないかという不安を持つ主人公因藤茂雄は、
水筒にイタリア産の発泡性ミネラルウォーターを入れ、
気分を落ち着けたいときに少しずつ飲むようにしている。


 「キャンピングカー」で、
定年後の夢をかなえられない主人公富裕太郎は、
ドイツ製のミルで自ら豆をひき、
丁寧に入れたコーヒーを。


 「ペットロス」では、
愛犬ボビーを看病する高巻淑子が飲むのは、
中国式のガラスの茶瓶に詰めた良質のプーアル茶。


 「トラベルヘルパー」ではおしゃべりな下総源一が佐世保の三川内焼の茶碗で狭山の新茶を飲む。


 これら飲み物の意味については、
冒頭の中篇「結婚相談所」で主人公中米志津子の想いとして次のように書かれています。


「精神的に不安定になったとき、
まず飲み物をゆっくりと味わうことができれば、
どんな人でも気持ちが鎮まるはずだ。
それは儀式のようなもので、
しかも誰かに頼る必要もない。


 さて、
村上龍の作品には、
おっ!と、
気になる文章がいくつもありますので、
その中のいくつかを紹介します。

「うんと遠くにいる相手のところまで行って大切な何かを伝えるって、
それだけで、
すごい価値がある気がする」(結婚相談所)
「人生はやり直しがきかないと思っている人のほうが、
瞬間瞬間を大切に生きることができるような気がする」(同)
「事実を受け入れるのは、
とても勇気が要るんです」(キャンピングカー)
「雨は、
風景の輪郭を曖昧にして、
そんなに頑張らなくてもいいんだよ、
と誰かに言われているような優しさを感じる」(ペットロス)
「生きようという姿を示すだけで、
他の誰かに何かを与えることができるのではないか」(同)
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