私はもう楽しめなくなりました

雪路に取り憑いた悪霊はナギ(のお金)によって退治できましたが、

王玉は(アテネに協力した)伊澄によって破壊されてしまいます。

王玉は手に入らなかったものの、
ハヤテとイクサが兄弟の絆を再確認することが出来たので、

最後は“良い話”っぽく終わるのですが、
私としては４２巻のレビューでも書いたとおり、

ハヤテやイクサの思考や言動に理解できない点が多々あり、
納得できませんでした。


ハヤテも理由が色々あったとはいえ、
海に来てからの行動が酷すぎて、
私の中での好感度がどんどん下りました。

酷い行動を反省した後は、
いつものハヤテに戻って大活躍する展開を期待していたのですが、

“悪霊を退治したのはナギ”“王玉は手に入らず”“海の家再建(借金返済)も皆の協力があったから”と、

ハヤテも確かに頑張ってはいたけど期待ハズレで、
好感度は下ったままでした。


イクサは彼の主義や記憶喪失(のフリ？)のために、
ハヤテや他の人達に迷惑をかけているにもかかわらず、

最後まで“上から目線”の偉そうな態度なので、
まったく好きになれませんでした。

さらには、
カバー裏(単行本本体の裏表紙)のオマケ１コマ漫画が、
イクサの記憶喪失についてのネタなのですが、

単に笑いを取るためのネタなのか、
本編で分かりづらかったのでフォローしたのかが分からず、

笑えない上に余計に訳が分からなくなりました。

そんな２人の“兄弟の絆が深まった”とか言われても、
『どうでもいいや』って感じです。


あと、
サンデー本誌掲載時に、
話のラストの方でイクサがハヤテに言った『おれはお前の兄ではないが』
というセリフは、
“兄弟の絆が深まった”という話の流れとは合わないと思っていたのですが、

単行本(第２話３４ページ、
６コマ目)で削除(変更)になっていたので、
その点だけは良かったです。


そして次の話は、
ナギとアテネの提案で三千院帝が隠し持っている(であろう)王玉を取りに、

ハヤテが帝の城の大金庫室に忍び込み、
数々の危険なトラップに挑む話です。