壮大なる仮説と、緻密な検証と
「ホメロスの叙事詩には、
色の描写が極端に少ない。
しかも、
色遣いが今とはまったく違う。
古代ギリシャ人の見えていた色の世界は、
今と全く違うのではないか」
そんなスリリングでロマンあふれる仮説から始まる本書。

ただ、
読後感としては、

「現代の言語学というのは、
こんなに緻密で、
ある意味ややこしいものなのか」
という対照的なものだったりします。

そういう意味で、
古代から現代、
壮大な仮説から緻密な科学まで、
縦横無尽に言語の世界を飛び回る、
非常に読み応えのある一冊です。


本書の結論は、
「言語が違えば世界は違って見えるが、
それはごくわずかなもの」ということ。

正直、
ちょっと拍子抜けするというか、
多くの日本人にとってはあまり目新しいものではないはずです。

ただ、
その結論に至るまでの道筋が極めて論理的で、
検証的なのが本書の凄みと言えます。


ただ、
そうした緻密な記述を読めば読むほど思うことがあります。

これは、
欧米人の書いた言語学の本に関していつも思う疑問でもあるのですが、
彼らは、

「優れた言語であるヨーロッパ系言語を使っている自分たちと比べ、
そうではない言語を使っている人は、
思考に制限が課せられているに違いない」
という拭いがたい思いを持っているんだろうなぁ、
ということ。

だからこそ、
自身はヘブライ語話者である著者があくまで客観的な視点からそれを否定していくわけですが、
その懇切丁寧さがかえって、
欧米人のそういった固定観念の強さを感じさせる気がします。

まぁ、
ちょっとした僻み根性かもしれませんが(笑)。


そんなこともあり、
ちょっと記述のしつこさが気になりますが、
言語好きにはたまらない一冊だと思います。
言語が違えば、世界も違って見えるわけ

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