いつ、どこで、何があったのか、薄くて地図中心で文章が少ないので、普段あまり本に接しない人でもそれほど負担なく読めると思われる

全部で109ページの本。
第二次世界大戦前の世界情勢、
満州事変、
日中戦争、
太平洋戦争、
極東軍事裁判、
戦後賠償に至るまでの出来事をひと通り凝縮してダイジェスト的に説明している。


簡便なものが多いとはいえ地図が多用されていること、
A4サイズの比較的大きめのサイズで見やすいこと、
資料が中心であるため文章が少なめになっていることの3点が特徴といえる。


薄いし、
文字が少ないので、
あっという間に読める。
これなら普段本をあまり読まない人でも、
元々あの時代に詳しく無い人でも、
それほど負担無く読めると思える内容である。
日本人である以上、
太平洋戦争については、
せめて最低限のことは知っておきたいから、
このような簡易的なおまとめ本が存在する意義はけして小さくない。


正直、
戦争ものをそれなりに読んできた立場からいうと、
ここは足りないのではないかと思えるところがいろいろあるのだが、
こういう本は情報量を詰め込みすぎて一般の人に遠ざけられてしまっては本末転倒なので、
ある程度割り切って考える必要があるのだろうと思った。