すこしはしょってあります

１５話も入っているため、
話が短く編集されています。

例えば、
「おやゆびひめ」・・・『くるみのベッドで寝ている』はありますが、

『バラのはなびらのおふとん』は記述されてません（絵を見ればわかるようにはなっています）
「みにくいあひるのこ」・・・農家ですごした部分がカットされています。

あと最後に白鳥たちに会った際に、
あひるの子（もう白鳥になってる）が白鳥たちに
「ぼくをころしてください」という台詞があります。
ちょっと？でした。

「にんぎょひめ」・・・王子様を殺すナイフを姉人魚たちが届けるシーンがありません。

ゆえに姉人魚たちが美しい髪を魔女に渡してナイフを手に入れたという設定がなくなっています。


イラストはかわいらしくたくさん話が入っているため
だいたいの流れを追えればいいという方にはおすすめです。

とくに「みにくいあひるのこ」「マッチうりのしょうじょ」のイラストはかわいいと思いました。


また他にも書かれている方がいますが、
アンデルセン童話でもトラウマになると有名な
「あかいくつ」が収録されています。
教訓的ないい話なのですが、
子どもには理解しにくく
「あかいくつ＝怖い」と感じる子もいるかもしれません。

かく言う私も子どものころは、
話の意図が理解できず「赤い靴履くと踊り続けて死ぬの？」なんて
考えて、
小学校低学年まで赤い靴履けなかったです（汗）
最後の「幸せのあまり胸が張り裂けて死ぬ」ってのも穏やかじゃないですね・・・
キリスト教圏では「死ぬ」→天国＝最高の幸せ、
なのですが、
子どもには理解できず怖かったです。


個人的にアンデルセンの話はとくに好きで、
ディテールにこだわりたかったため
名作を1冊で楽しむ アンデルセン絵本館の方を選びました。