犯罪のルーツを子どもの脳の発達に見出した研究書

２００５年には、
１０代の青少年の半分がなんらかの形で犯罪者となる、
というような驚くべき報告があるアメリカにおいて、
犯罪のルーツをこと細かく精神医学研究者の目で分析した。
その結果、
その原因は、
初等教育というよりも、
出生以前と出生後３３ヶ月ぐらいまでにできる脳のシナプスの構成によることが大きいことがわかった。
２００３年の７月におきた、
１２歳の少年による５歳児の殺害事件に見られるように、
日本も犯罪の低年齢化・凶悪化が欧米諸国に近づくなかで、
社会と両親に警鐘を鳴らす本である。