誤解も多いのでは
本書はマルクス『資本論』の記述に基づいており、
価値形態論をめぐる議論が複雑であること、
加えて「命がけの飛躍」「神秘」などレトリックに満ちた表現が多用されるせいか、
多くの読者に誤解されて読まれているようにも思える。


本書は貨幣制度の起源や歴史にかんする諸説にも周到に触れつつ、
『資本論』の記述を丹念に分析しながら、
労働価値説に依拠するマルクスの価値形態論が論理的に矛盾をきたすことを示してみせる。
同時にこれはスミス以降の古典派経済学に受け継がれてきた「価値」神話に終止符を打つものでもあった。
そして「貨幣とは何か」という根源的な問いに対しては結局、
きょうの貨幣は明日も貨幣であるという人々の「信認」、
貨幣が貨幣としてすでに出回っているという「既成事実」があるからこそ、
貨幣もまた一種の財(商品)として取り引きされるという結論がおのずと導き出されることになる(筆者はこれをレトリカルに「神秘」とよぶ)。


この結論自体はすでに経済学でなじみの深いものであり、
一般均衡理論において任意の1財がニュメレールとしての機能を果たすこと、
その相対価格のみが問題となること、
現実経済においては貨幣がこのニュメレールとしての位置を占める財であることがフィッシャーなどによってすでに示唆されている。
本書の意義があるとすればマルクス経済学を拠りどころとしながら、
マルクスの限界を超えて、
近代経済学(あるいは新古典派経済学)における貨幣の位置づけを現代に意味を持つようなかたちで明確に付与しようとした点にあるのではないかと思う。


むろん貨幣がただの商品以上のものであることは間違いない。
貨幣が人間を魅惑する呪物としての側面を持つこと、
商品から貨幣を購入することはできないという制度慣習的な問題など、
多くの疑念は残されている。
それらは本書でいえばマルクス以前の議論、
さらには経済学から離れた社会学的な視点による議論などを待つほかないだろう。
貨幣論 (ちくま学芸文庫)

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