ライトノベルのアニメ化として正しい姿

気楽に視聴できる、
王道ボーイ・ミーツ・ガール、
ハーレム展開、
綺麗なキャラ絵、
お色気、
ほろっとするエピソードの終わり方。

そう言った要素が散りばめられた佳作だと感じました。

細かな突っ込みをすればいくらでも指摘することは出来るのでしょうが、
娯楽作品として多くの方にお勧めできるアニメだと思います。

良くある世界観の設定だとか、
他のアニメにもあったような展開だとか、
目新しさが無いというような感想を聞くこともあるのですが、
その中でもライトノベルを原作とするこのアニメ独特の世界観やメッセージの発信は出来ているように思います。

私は本作を含めあまり原作のライトノベルを読むことはしないのですが、
ラノベというものの有りかたというか格付けについて決して馬鹿にしたり、
文芸作品などより品位が下だとか思ったことはありません。

ただ、
気楽に構えず、
スラスラ読み進められて、
読者に余計な負担をかけないように気配りをされた作品が優れたラノベなのではないかと思っています。

そういう意味で本作は優れた原作を上手くまとめたアニメ作品なのだと思うのです。


多少血が出る場面や、
登場人物が危険に晒される場面はありますが、
そのような状態は長くは続かず、
過剰な鬱展開で視聴者をゲンナリさせたりしないように配慮されています。

何話かで一つのエピソードが完結するのですが、
ED後のCパートは必ずホッとする場面が用意されており、
見てよかったなあと思わせてくれます。

主要女性キャラは可愛い上に性格が良く、
基本常識的な行動をとるので、
安心してみることが出来ます。


本巻に収録されているラスト2話はアニメオリジナルだとの事ですが、
他エピソード以上に面白かったです。

詳しくは書きませんが、
視聴者が見たいと思うテーマで、
最終話として未来に希望を持たせ、
ほろっとさせるシーンが多く秀逸だったと思います。

2期前提で尻切れ状態で終わるラノベ原作のアニメが多い中、
良くまとめられたと思いました。

でも、
凪沙の秘密などまだまだ続きが気になる部分もありますし、
古城の本当にいいところは見れてないようにも思いますので、
続編に期待しています。