またも新発見。
織田作之助にこんな小説があったとは。
見慣れた本屋の棚にふと見つけたお宝本のような短編に出会えました。


「日本文学百年の名作」第4巻。
このシリーズは、
十年ごとに時代を区切って1冊ずつ刊行するようですが、
十年という区切りにあまりとらわれずとも、
1作1作を楽しむことができます。


今回の収穫は、
まずはこのオダサクの「木の都」。
思い出の地で作者がふと出会ったレコード屋の主人と2人の子ども。
徴用にとられた下の息子は、
わが家が恋しくて何度も工場を抜けだし帰ってきてしまいます。
困った父親と姉がとった行動とは…。


無頼派のイメージで、
浪華の老若男女のハチャメチャな生態を描いた作品が多いのですが、
この短編は、
そんなオダサクの印象を良い意味で裏切ってくれました。
胸に温かく迫る一品です。


また、
永井荷風の「羊羹」は戦後の作品。
焼け野原の東京でうまく立ち回り、
金回りの良くなったもと使用人。
半ばそれを自慢するために、
かつての主人一家に会いに行くのですが、
その再会の場面は、
人の世の不可思議な有りようを考えさせます。


戦後の荷風の小説は一般的に評価が低いのですが、
これからはどんどん刊行されることを期待します。


他には、
兵役に就いた息子に会いに行く母の不思議な邂逅を描いた「沼のほとり」(豊島与志雄)、
塩の生産にとりつかれた村民の悲喜劇である「塩百姓」(獅子文六)、
帝国軍人と南の島の巫女との、
童話のように美しい恋物語を描く「島の果て」(島尾敏雄)などが楽しめました。


有名な、
井伏鱒二の「遙拝隊長」と小山清の「落穂拾い」、
松本清張の「くるま宿」も掲載。
日本文学100年の名作第4巻1944-1953 木の都 (新潮文庫)

その他の感想

マニア向け
原因にも因りますが重度の方にはあまりおすすめしない。
「フトしたキッカケ」より遥かに怖い、作者の一段の成熟を示す秀作
使用感も見た目も価格以上のクオリティ
前半部分はいい
懐かしシンエツの荷造りロープ
この長さがピンポイントなら是非
傘を置き忘れにくくなりました。
湿疹が消えた
「面白かったサンスウ」をもう一度
X
用紙の保護に最適です。
自分で考え、選択する楽しさと難しさを教えてくれるゲーム
始めてでもファンでも大満足
Neat design!
こだわりの蘇我氏濃度、すさまじい数の登場人物。・・岩波新書本より、圧倒的に面白い。
ワンピースにも似合います
縫製不良、かかとが切れている。
大切なことを教えてくれたガンダム作品
完成度は価格相応です
良いです^^
うーん。ちっと高買いでした。
感度抜群。これいいね!!
結構ふつ〜
PS VITA TV で使っています。
富士山に登頂できました
これで世界史の基礎完成
子供が大喜び
やさしい本
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