新幹線とマルクス

219~220頁への注釈として

ツイッターを眺めて、
新幹線の中で返信を書くという描写があります。

新幹線とマルクスというと、
ただちに、
浅田彰「僕たちのマルクス　”交通”の冒険者へのオマージュ」
（『逃走論』所収）が思い出されます。
その書き出しは、
こうです。


２６歳の誕生日に、
ぼくは新幹線の車中でこの原稿を書いている。
２６歳のマルクスは、
どこで何をしていたのだろうか。


そして、
末尾の段落。


マルクスのテクストの中には思考に活気を与える何物かがあり、
それをちょっと読んでから仕事をすると
調子がよいといったのは、
レヴィ＝ストロースだった。
知の閉塞が云々される現代に何よりも必要とされるものこそ、

そのような何物かである。


1983年（マルクス没後100年なんてキャンペーンがあったなあ）に、
こんなアジテーションがあったことを思い出しました。


もちろん、
30年後の今であってもマルクスを読む意味は大いにあると思います。