まず1本、つくってみようというのなら。

何かを説明しているようで何も説明していない、
読み終えた後、
そんな印象を抱きました。


この本は超初心者向けで、
私のようなXcode始めたての読者には敷居が低いといえます。

内容の筋は、
今すぐアプリ1本をつくって公開！という流れです。

サンプルコードをダウンロードし、
自分で素材（画像）を用意し、

本の通りにプログラムをいじって、
簡単なアプリを完成させ、
AppleStoreに申請。

それ自体はわるくないと思います。

ただ、
「稼ぐ方法」というのならニュアンスが違う気が。


本書の「稼ぐ」は、
アプリを出す広告をのせる稼ぐ、
です。

「自分のアイデア次第で稼げる、
まずは１本つくってアプリ公開を体験」
というコンセプトで具体的な稼ぎ方はのっていません。


それから、
本書発行時点（2013/03）には問題がありませんが、

巻末のアップルストアに申請する説明が、
あまり役に立ちませんでした。

というのも、
2013/04よりiOS Developer Center（Xcodeのほか、
申請するWeb画面）
のデザインが一新されたようで、
画面のキャプチャ画像が参考になりませんでした。


もう1点。
稼ぐをコンセプトにしているなら、

iAd の設定は詳しくやってほしかった。

「このアプリをもとに公開すれば、
画面の操作ひとつでiAd設定OKです。
簡単です」
という内容ですが、
新規で別のアプリを作る時、
iAdの設定はどうしたらいいか、

まったくわからなかったです。
結局、
インターネットで設定方法を検索しました。


本書の通りに操作していけば、
敷居が低くないXcodeでも、
サンプルアプリをかたちにはできます。

本書を通して、
初心者が画面を見慣れる機会にはなるかもしれません。
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