読書論 (岩波新書) の感想
参照データ
タイトル | 読書論 (岩波新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 小泉 信三 |
販売元 | 岩波書店 |
JANコード | 9784004150879 |
カテゴリ | ジャンル別 » 人文・思想 » 本・図書館 » 読書法 |
購入者の感想
ゲーテ『ファウスト』の登場人物、助手ワグナーを例に引き、「思想家」と「学者」の別を述べるところが印象的。
ワグナーは学問自体を目的としており、師ファウストの懊悩に気付かない。
筆者はいう「自己のうちのワグナーに対し、その狭量、鈍感、拘泥に対し、常にときどきファウストの不満を思い起こすことを怠るな」と。
次いで、ある本の著者の意見に対し、同意であろうが不同意であろうが、必ず著者に対して自己を主張せよ、という。
納得できなければ、自ら進んでその矛盾を解決すべく、あらたな視点に立てば良い。
よく「本は批判精神をもって読め」と言われるが、すなわちこの「著者に対しての自己主張」ということだろう。
古き良き知識人の趣。
ワグナーは学問自体を目的としており、師ファウストの懊悩に気付かない。
筆者はいう「自己のうちのワグナーに対し、その狭量、鈍感、拘泥に対し、常にときどきファウストの不満を思い起こすことを怠るな」と。
次いで、ある本の著者の意見に対し、同意であろうが不同意であろうが、必ず著者に対して自己を主張せよ、という。
納得できなければ、自ら進んでその矛盾を解決すべく、あらたな視点に立てば良い。
よく「本は批判精神をもって読め」と言われるが、すなわちこの「著者に対しての自己主張」ということだろう。
古き良き知識人の趣。