生きるチカラ (集英社新書) の感想
参照データ
タイトル | 生きるチカラ (集英社新書) |
発売日 | 2010-07-16 |
製作者 | 植島 啓司 |
販売元 | 集英社 |
JANコード | 9784087205497 |
カテゴリ | ジャンル別 » 人文・思想 » 倫理学・道徳 » 倫理学入門 |
購入者の感想
この本の最後のひとつ前のページに、おもしろい記述がある。
「井の中の蛙大海を知らず」ということわざには続きがある、というのだ。それは
「天の深さを知る」だそうだ。
いい言葉である。
引きこもりで苦しむ人にかけてあげたい。
この箇所は、本書全体の要約とも感じられる。
わけのわからないこの世界に生きる人間のひとりひとりを見ると
井の中の蛙(かわず)のようなものと考えられる。
蛙は限定された水中で、からだをあちこちにぶつけ、
もがき続けて一生を終える定めである。
人間も似たようなものだ。
しかし、ふと仰ぐ空の底知れぬ深さを感じる瞬間は
誰にも平等に訪れるだろう。
その人が自分にふりかかった災難を
ただ不幸と感じて打ちのめされてしまわない限りは。
本書は実に平易な語り口ながら
著者の経験と知識とが絶妙に統合され、
文字通り「生きる力」を賦活する魅力に富んでいる。
「井の中の蛙大海を知らず」ということわざには続きがある、というのだ。それは
「天の深さを知る」だそうだ。
いい言葉である。
引きこもりで苦しむ人にかけてあげたい。
この箇所は、本書全体の要約とも感じられる。
わけのわからないこの世界に生きる人間のひとりひとりを見ると
井の中の蛙(かわず)のようなものと考えられる。
蛙は限定された水中で、からだをあちこちにぶつけ、
もがき続けて一生を終える定めである。
人間も似たようなものだ。
しかし、ふと仰ぐ空の底知れぬ深さを感じる瞬間は
誰にも平等に訪れるだろう。
その人が自分にふりかかった災難を
ただ不幸と感じて打ちのめされてしまわない限りは。
本書は実に平易な語り口ながら
著者の経験と知識とが絶妙に統合され、
文字通り「生きる力」を賦活する魅力に富んでいる。