部長、その恋愛はセクハラです! (集英社新書) の感想
参照データ
タイトル | 部長、その恋愛はセクハラです! (集英社新書) |
発売日 | 2013-06-14 |
製作者 | 牟田 和恵 |
販売元 | 集英社 |
JANコード | 9784087206968 |
カテゴリ | ジャンル別 » 人文・思想 » 女性学 » ジェンダー |
購入者の感想
大変勉強になりました、同時に自分もセクハラをする可能性があることを気づかせられ、良き警告となりました。上司だから仕方がないと我慢して食事や雑談に付き合ってくれた女性がいたかもしれない、内心迷惑していた女性がいたかもしれない、と反省させられ、同時に、そういったことに気がつかない恐ろしさを覚えました。しかし読み終えて感じたのは、全体に満ち満ちている中年男性への憎悪、嫌悪、侮蔑、敵意などの強い否定的感情です。人間関係をお互いに気をつけよう、という本ではありません。男性上司として読むべき本だと思いましたが、読後感は決して良くありません。著者はセクハラの被害者なのかな、と思わされながら読みましたが、あとがきで、やはりそうだったのかと知りました。人間同士、思いやりを大切に良い職場を作ろう、と言う観点はなく、100%女性は被害者、セクハラ加害者の男性上司は勘違いをした愚かな野蛮人、といった視点で書かれた本です。著者は大学教授だそうですが、人を成長させる知恵というより、被害者視点のみに立つ、怒りと敵意に満ち満ちた感情的な本だと感じました。読んだ直後は「もっと速く読むべきだった」と思いましたが、読んでから時間が経つにつれて「なんかおかしいな」と疑問や不快感が募るばかりですので、星1つにしました。職場では部下の女性に親しく近づくな、すべて腫れ物に触るように注意しろ、さもないとセクハラになるぞ、と警告された感じです。これ、逆に女性を蔑んではいないだろうか、とまで考えてしまいます。