アーニイ・パイルの前に立ちて の感想

アマゾンで購入する

参照データ

タイトルアーニイ・パイルの前に立ちて
発売日2012-10-04
製作者小林 一三
JANコード登録されていません
カテゴリジャンル別 » アート・建築・デザイン » 日本の伝統文化 » 歌舞伎・文楽・能

購入者の感想

敗戦後進駐してきたアメリカ軍によって接収された東京宝塚劇場はアーニィ・パイルと名を変え、米軍のための娯楽施設として使用された。
そのアーニィ・パイルの前にして、東京宝塚劇場の創設者・小林一三の感慨が語られる。

 "東西廻り階段の入口から、硝子戸を透して正面広間の紅い絨氈は、煌々と輝いている。
  軽い口笛と靴音と、ステップをそろえてのぼりゆく三々五々の米兵を限りなく吸い込むこの大劇場は――
  誰れが建てたのか、誰れでもないこのオレが建てたのだと、負惜しみのような、うぬ惚れのような、
  悲哀な快楽がムクムクと胸の底を突くと、心臓がいささか高なる、呼吸が迫るようになると、
  セセラめく微苦笑が浮んでくる。"

東京宝塚劇場はもとより、有楽座、日本劇場、帝国劇場を所有して、日比谷に一大東宝帝国を作り上げた一三老が、
アメリカによる運営ぶりに驚かされつつも、東宝の再起を期し、東宝争議にあえぐ東宝映画の面々の尻を叩いて
うるさがられる様子も興味深い。

あなたの感想と評価

コメント欄

関連商品の価格と中古

アーニイ・パイルの前に立ちて

アマゾンで購入する
小林 一三のアーニイ・パイルの前に立ちて(JAN:登録されていません)の感想と評価
2017 - copyright© みんこみゅ - アマゾン商品の感想と評価 all rights reserved.