走れ!移動図書館: 本でよりそう復興支援 (ちくまプリマー新書) の感想

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参照データ

タイトル走れ!移動図書館: 本でよりそう復興支援 (ちくまプリマー新書)
発売日販売日未定
製作者鎌倉 幸子
販売元筑摩書房
JANコード9784480689108
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 本・図書館 » 図書館情報学

購入者の感想

駆け出しの図書館員です、とあるご縁がありこの本を手に取ることになりました。

『走れ! 移動図書館 本でよりそう復興支援』の序章に、著者の鎌倉幸子さんが「この本でお伝えしたいことは二つあります」と書いておられます。一つは、この本のタイトルにもなっている東日本大震災以降に東北で行われている移動図書館プロジェクトの立ち上げについて。そしてもう一つは、「本のチカラ」についてです。

この本は四章立てとなっており、第一章から第三章までが主に東日本大震災以後の移動図書館プロジェクトについて、そして第四章が主に「本のチカラ」について書かれています。

移動図書館プロジェクト立ち上げについての内容は圧巻です。東日本大震災が起こった瞬間から、そこからの動き出し、そして移動図書館プロジェクトを立ち上げていくまでのプロセスはNPО・NGОの事情にはそれほど詳しくない僕には衝撃的でした。そのスピード感、エネルギッシュさたるや! その迅速な行動と、そのスピード感を持って困難にぶつかりつつもそれを乗り越え、プロジェクトを立ち上げていく様子には、シャンティ国際ボランティア会スタッフとしての「覚悟」のようなものを感じ、胸を打たれました。あとがきで鎌倉幸子さんは、この本を書くに当たって資料を読み返したと書いておられますが、一つの記録になっていて、災害支援にご関心のある方などは特に一読の価値が充分にあると思います。

第四章に書かれている「本のチカラ」について。
本とは何か? 本の役割とは? 本の存在意義とは? 色んな切り口から、「本のチカラ」が語られていきます。
本は「つなぐ」ものであり、「情報を伝える」ものであり、「失った感情を取り戻」してくれるものであったり、「文化をつな」いでくれるものであると、鎌倉幸子さんは具体的な事例や自身の体験を織り交ぜつつ書いておられます。
この「本のチカラ」についての章は、様々な、色んな人に読んで欲しいと、切に思いました。

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