トランジスタ技術2014年10月号 の感想

　Interface誌10月号に引き続きmbedの特集の特集である。Interface誌の特集は、いろいろな応用事例が主であったが、本誌の特集は、ｍｂｅｄの仕組みも少し解説されている。mbedの特長である「お膳立てマイコン」を実現するためのアプリケーション層より下の層の役割として、コンポーネント・ライブラリ層、mbed API層、mbed HAL層、CMSIS-CORE層という４つの層の役割が説明されている。組み込み屋としては、Interface誌の特集よりもかなり興味深く読めた。
　mbed以外の記事としては、I2Cの解説記事がある。I2Cの技術は、マイコンの記事の中でさらっと触れられていることが多く、I2Cの使い方はあってもI2Cそのものの技術の解説はあまり掲載されていない。今回の記事はI2Cだけで25ページの紙面をさいていて、I2C技術そのものを理解するのに良い記事になっている。