ポートレイト・イン・ジャズ (新潮文庫) の感想
参照データ
タイトル | ポートレイト・イン・ジャズ (新潮文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 和田 誠 |
販売元 | 新潮社 |
JANコード | 9784101001531 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » 文学・評論 » エッセー・随筆 |
購入者の感想
本書は、全くのジャズ初心者ならともかく、ジャズを聴いていく
過程で少しでもジャズ・ジャーナリズムや解説本に親しんだ人には
分かるとおり、結構異色の本である。大抵の本では「神様」扱いの
ジョン・コルトレーンについてはほとんど言及されず(少なくとも、
独立した章はない)、その一方でエディー・コンドン、ビックス・
バイダーベック、ジャック・ティーガーデンと言った日本では
「神棚」に追いやられているスウィング系ミュージシャンや、キャブ・
キャロウェイ、ファッツ・ウォーラーといったエンターテイメント寄り
で低く見られていたミュージシャンについても触れられており、村上・
和田両氏は「黒人・モダン」一辺倒の(もちろんそれらのミュージ
シャンについてもちゃんと言及されているが)「ジャズ親父」とは
一線を画した存在だと言えるだろう。「楽しい音楽」「粋で洒脱な
音楽」(決してマイナス的意味ではない)、あるいは「多面的な音楽」
としてのジャズを追求したい人にこそお勧め。
過程で少しでもジャズ・ジャーナリズムや解説本に親しんだ人には
分かるとおり、結構異色の本である。大抵の本では「神様」扱いの
ジョン・コルトレーンについてはほとんど言及されず(少なくとも、
独立した章はない)、その一方でエディー・コンドン、ビックス・
バイダーベック、ジャック・ティーガーデンと言った日本では
「神棚」に追いやられているスウィング系ミュージシャンや、キャブ・
キャロウェイ、ファッツ・ウォーラーといったエンターテイメント寄り
で低く見られていたミュージシャンについても触れられており、村上・
和田両氏は「黒人・モダン」一辺倒の(もちろんそれらのミュージ
シャンについてもちゃんと言及されているが)「ジャズ親父」とは
一線を画した存在だと言えるだろう。「楽しい音楽」「粋で洒脱な
音楽」(決してマイナス的意味ではない)、あるいは「多面的な音楽」
としてのジャズを追求したい人にこそお勧め。