ラウンド・トリップ の感想

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参照データ

タイトルラウンド・トリップ
発売日2014-09-24
アーティスト渡辺貞夫
販売元SMJ
JANコード4547366222944
Disc 1 :ラウンド・トリップ ~ ゴーイング & カミング
ノスタルジア
パストラル
サンパウロ
カテゴリミュージック » ジャンル別 » ジャズ・フュージョン » モダンジャズ

購入者の感想

渡辺貞夫37歳。Chick Corea(Piano)、Miroslav Vitous(Bass)、Jack DeJohnette(Drums)という、とんでもないメンバーを集め、1970年7月15日、ニューヨークで繰り広げられた壮絶な記録、「Round Trip」。
ジャケット裏のメンバーのフォト、特にChickやJackの厳しい眼つきが、この日のセッションのトンガリ具合をよく表していると思います。
1曲目「Round Trip」から、猛烈に飛ばしていく凄まじい演奏が。Chickは、当時在籍していたMiles Davisのバンドでもそうであったように、フリーへフリーへと突入していきます。
ここに漲る緊張感は、凄まじいものがあり、このメンバーを統率して、曲を仕上げていくのは、並大抵の力量ではかなわないと思います。俊英たちと、互角に渡り合う貞夫さんの雄姿に感動。
曲の途中で登場する、Chickによる日本的な音の連なりが興味深く、また、Vitousのアルコ奏法は、その後のWeather Reportで聴かれるような異次元空間を現出。
曲は、切れ目なく「Going and Coming」へと突入していきます。Chickがエレクトリックピアノを弾き始めると、Return to Foreverの世界が垣間見えるようです。
緊張感を維持しながらも、貞夫さんのソプラニーノには、どこか牧歌的な響きが。
当時から、超売れっ子の3人のこと、ろくにリハーサルもせずに、本番に臨んだのだと思います。その、一発録りの凄さが、ここそこに滲んでいます。
特にChickの煽りが凄い。そして、貞夫さんも負けじと応戦。破壊スレスレの綱渡り的演奏には、息をのむ思い。
2曲目「Nostalgia」は、バックの演奏にどこか日本的情緒を感じます。それは、Chickのピアノに顕著。小休止のような短い曲です。
3曲目は、貞夫さんが新しい時代をスタートさせた「Pastoral」。ここでは、リズミカルに変身を遂げています。
メンバーたちも曲の良さを充分理解しているようですが、単に耳ざわりの良い曲にしてしまわなかったところに、時代を感じます。

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