最後の授業――心をみる人たちへ の感想
参照データ
タイトル | 最後の授業――心をみる人たちへ |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 北山 修 |
販売元 | みすず書房 |
JANコード | 9784622075431 |
カテゴリ | ジャンル別 » 人文・思想 » 心理学 » 心理学入門 |
購入者の感想
ミュージシャンでもあり、精神分析学の教授である北山修氏が、九州大学を退官する
際の「最後の授業」をまとめた本です。また、この授業はテレビクルーも入っており、
「第三者」に常に見られながら行われているのですが、それも踏まえて北山氏は講義を
します。その模様はつい先日放送されたようです。
最後の授業ですから、精神分析学を志す学生たちに向けて、今までに積み重ねてきた
精神分析家としての知恵や技術を熱く、そして平易な言葉で語っています。
たくさんトピックはあるのですが、中でも興味深かったのは、
人間は誰でも「表」と「裏」がありますが、
この仕事は人の「裏方」を受け止めること、だからそれを厳しく自覚すること。
安易に話したり、ましてインターネットやメールにそれをつづらないこと、など具体論も
次々に出ます。
また、精神分析が人間にとって普遍的な問題だととらえるために、
「鶴の恩返し」や「古事記」など物語や伝説を引用しつつ、そこに現れている問題の
分析を試みています。
内容は大変に濃く、まとまりきらないところもあるのですが、講義形式ですので
大変読みやすい本です。
際の「最後の授業」をまとめた本です。また、この授業はテレビクルーも入っており、
「第三者」に常に見られながら行われているのですが、それも踏まえて北山氏は講義を
します。その模様はつい先日放送されたようです。
最後の授業ですから、精神分析学を志す学生たちに向けて、今までに積み重ねてきた
精神分析家としての知恵や技術を熱く、そして平易な言葉で語っています。
たくさんトピックはあるのですが、中でも興味深かったのは、
人間は誰でも「表」と「裏」がありますが、
この仕事は人の「裏方」を受け止めること、だからそれを厳しく自覚すること。
安易に話したり、ましてインターネットやメールにそれをつづらないこと、など具体論も
次々に出ます。
また、精神分析が人間にとって普遍的な問題だととらえるために、
「鶴の恩返し」や「古事記」など物語や伝説を引用しつつ、そこに現れている問題の
分析を試みています。
内容は大変に濃く、まとまりきらないところもあるのですが、講義形式ですので
大変読みやすい本です。