祈り~未来への歌声 の感想

彼女は音大の声楽科出であるが、マイクを使って歌っているためか、オペラのようなパワフルな歌唱ではない。そのことがやや物足りなさを感じる時もあるが、優しく透明感のある高音域は素晴らしい。特に「高千穂」のハイトーンには圧倒された。癒される一枚である。

　音楽を聴くこと。色々な感じ方や思いがあると思います。
　日常の中で、迷ったり、悩んだり、時に涙したり。
　
　このＣＤを聴いていく中で、すごく暖かな気持ちや、自分をありのまま背中を押してもらえるような。
　そして、自分が大切にしていたこと。再び思い出すことができました。

　聴き終った後に、じわっと心に沁みるものありました。
　また明日からぼちぼち頑張るか〜って思いました。（＾−＾）0

「自衛官唯一のヴォーカリスト」「美人すぎる自衛官」といった話題性のほうが先行しがちですが、本作はあくまでもヴォーカルと吹奏楽が高い次元で融合した秀逸な作品。まずはオープニング・ナンバーの河邊一彦氏、作詞・作曲「祈り縲彗 prayer」をじっくり聴いてください。清らかで透明感に満ちた声質で語りかけるような歌唱には、温もりや包容力が溢れていて、楽曲の魅力をよりいっそう表出。海上自衛隊東京音楽隊の格調高く、かつダイナミックな演奏に乗って力強く歌い上げる交響組曲「高千穂縲恆2楽章：仏法僧の森」は圧巻の一語。ヴォーカルは歌い手の思いを伝えることが本義と私は考えています。その好例が「翼をください」。大空を自由に舞う鳥のようなそのピュアな唄い口に思わず涙ぐんでしまうほどの感動をおぼえます。心に響く名唱・名曲が多数収録された本アルバム。その一曲一曲から伝わってくる三宅由佳莉さんの思いは全てメッセージとなって聴く者の心に深く染み入ってきます。