教育改革の幻想 (ちくま新書) の感想
参照データ
タイトル | 教育改革の幻想 (ちくま新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 苅谷 剛彦 |
販売元 | 筑摩書房 |
JANコード | 9784480059291 |
カテゴリ | ジャンル別 » 人文・思想 » 教育学 » 一般 |
購入者の感想
(1) 学力低下論争のあおりを受けて軌道修正を余儀なくされた「ゆとり教育」であるが、そのゆとり教育を2002年1月出版の時点で「教育改革の幻想」と見通した本。
(2) 本書で主張されている主な事項は次のとおり。
○ そもそも、ゆとり教育の前提となっている「過度の受験競争」は存在しない。
○ ゆとり教育によって、家庭での学習時間は減少している。学力の低下もみられる。
○ ゆとり教育は、正しい現状分析を行ったうえで実施されたものではない。
○ 「総合的な学習の時間」のように、子供の自主性に委ねる授業は必ずしも有効な授業法ではない。
(3) 「子供の自発性に委ねなければ真の教育効果はあらわれない」というような論調が多い中で、このような考え方が現実的でないことを、日本の教育の変遷、アメリカとの比較など様々な観点から論証している。全体を通じて、データを客観的かつありのままに分析し、理詰めで論理展開しており、説得力がある。
(4) 「ゆとり教育」賛成・反対にかかわらず、昨今の教育論争を正しく理解するためにぜひ読んでおくべき本だと思います。
(2) 本書で主張されている主な事項は次のとおり。
○ そもそも、ゆとり教育の前提となっている「過度の受験競争」は存在しない。
○ ゆとり教育によって、家庭での学習時間は減少している。学力の低下もみられる。
○ ゆとり教育は、正しい現状分析を行ったうえで実施されたものではない。
○ 「総合的な学習の時間」のように、子供の自主性に委ねる授業は必ずしも有効な授業法ではない。
(3) 「子供の自発性に委ねなければ真の教育効果はあらわれない」というような論調が多い中で、このような考え方が現実的でないことを、日本の教育の変遷、アメリカとの比較など様々な観点から論証している。全体を通じて、データを客観的かつありのままに分析し、理詰めで論理展開しており、説得力がある。
(4) 「ゆとり教育」賛成・反対にかかわらず、昨今の教育論争を正しく理解するためにぜひ読んでおくべき本だと思います。