大学受験に強くなる教養講座 (ちくまプリマー新書) の感想
参照データ
タイトル | 大学受験に強くなる教養講座 (ちくまプリマー新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 横山 雅彦 |
販売元 | 筑摩書房 |
JANコード | 9784480687975 |
カテゴリ | ジャンル別 » 人文・思想 » 教育学 » 一般 |
購入者の感想
著者は「ロジカル・リーディング」という英文読解法で受験生の間では有名な受験英語の講師だという。このような著者がどんな内容の教養を説くのか興味があり、読んでみた。
結論からいえば、人文・社会科学の分野の様々な概念や著作を紹介し、大学新入生への教養案内にもなる良書である(もっとも、タイトルどおり、高校生が大学受験前に読んでおくのが望ましいのであるが)。世界文明の来歴、現在、そして未来はどうあるべきか、そして、それを学ぶために必要な基礎的な概念、知識、著作紹介をほどよく散りばめている。
ロジカル・リーディングの講師というから、アメリカ的文明論一辺倒の内容なのだろうかと思ったのは、軽率であった。著者は、「アメリカ文明の批判的再検討こそ、世界が直面するもっとも重要な問題であ(る)」(p.152)と指摘し、「各国なりの功利主義文明のあり方」(p.153)の模索の必要性を説いている。
本書に挙げられている原典を(私には到底無理ではあるけれど)ついつい読みたくさせる、知的好奇心を刺激する一冊であった。
結論からいえば、人文・社会科学の分野の様々な概念や著作を紹介し、大学新入生への教養案内にもなる良書である(もっとも、タイトルどおり、高校生が大学受験前に読んでおくのが望ましいのであるが)。世界文明の来歴、現在、そして未来はどうあるべきか、そして、それを学ぶために必要な基礎的な概念、知識、著作紹介をほどよく散りばめている。
ロジカル・リーディングの講師というから、アメリカ的文明論一辺倒の内容なのだろうかと思ったのは、軽率であった。著者は、「アメリカ文明の批判的再検討こそ、世界が直面するもっとも重要な問題であ(る)」(p.152)と指摘し、「各国なりの功利主義文明のあり方」(p.153)の模索の必要性を説いている。
本書に挙げられている原典を(私には到底無理ではあるけれど)ついつい読みたくさせる、知的好奇心を刺激する一冊であった。